社労士試験の勉強をしている時は事務指定講習のことはなんとなく聞いたことはありましたが、その概要や一体全体何をするものなのか、ということについて全く知りませんでした。
また事務指定講習を受けてみて今から思い返してみると、もっと真剣に取り組んでいたらよかった!なんて後悔も感じています。
そこでこの記事では、そんな社労士の事務指定講習についてその概要・受けてみた体験談・注意点に分けてまとめてみたいと思います。
もくじ(ワンクリックで一発ジャンプ)
社労士事務指定講習の概要
まず始めに事務指定講習の概要を簡単に説明します。
社労士としての有資格者になるためには、社労士試験に合格しただけでは足りず、労働社会保険諸法令事務について2年間の実務経験が必要です。
しかし、その代わりとして設けられているものが事務指定講習でして、これを修了することで実務経験2年に替えることが出来ます。
なので社労士試験に受かったけど、実務経験が無くて社労士の資格を取得したいと思っている方には必須の講習となります。
そしてこの事務指定講習は①通信課程と②面接指導課程に分かれていて、費用は75,600円
だいたいの流れとしては、冬に申し込みをして5月くらいまでに通信課程を終了し夏に面接指導課程という流れです。
私の説明はあくまでも簡単にしたものなので、詳しくは連合会のHPを見ると具体的な日にちが書いてあります。
ここで注意して欲しいのが、この事務指定講習は値段がそれなりに高くて二の足を踏んでしまうと思いますが
面接指導課程は7月から9月にかけて4日間連続であり全て出席しなければならないので、将来的に社労士として登録したいと考えている方は休みが連続で取れそうな時は
あらかじめ受講しておいた方がいいということです。
社会人でサービス業の人なんかは厳しいですよね。
事務指定講習、通信課程の体験談と反省
まず始めに、冬に事務指定講習を申し込むと1月下旬には主にこんな物が送られてきました。
- 社労士六法
- 社会保険労務手帳
- 社会保険労務ハンドブック
- 労働社会保険実務総論
- 労働社会保険様式記載例
- 労働社会保険実務研究課題書
主にこんなものですね、あと社労士関係のパンフレットがいくつかといった感じです。
主な内容としては、実務総論が社労士試験の内容を実務向けに説明したもので、労働社会保険の基礎知識と会社設立における事務とか従業員を雇い入れた際に行う届け出の事務といった場面ごとに項目がわかれていて、社労士として必要な知識が書かれています。
また様式記載例は労働社会保険の届け出に関する書類の書き方ですね、ただしこれはただ記入例が載っているだけで市販の物の方が詳しく書いてありました。
通信課程とは
そして本題、事務指定講習の通信課程とは連合会から送られてきた労働社会保険実務研究課題書にある課題を答案用紙に記入して、期限までに提出するといったもので
架空の会社概要を見ながら、従業員を新たに採用したとか仕事中に従業員がケガをしたとかといった事例が29まで設定されているので
その場合に社労士としてどんな手続き、要は書類が必要が調べて、別に用意されている届け出がまとめられた様式集があるのでそれを切り取り記入します。
そして最後に事例ごとに必要となった手続き書類をワードか紙に記入し、全て終わったらそれと書類を郵送し最後は添削が返ってきて終わりです。
体験と反省点
この通信課程の事例ですが、ネット上で答案をアップしている人がいるんですよね
なので当時私は忙しかったので、ネット上の答案を参考に機械のようにただ記入して期限ぎりぎりで提出してしまいました。
何も考えずに機械のようにやっていたので苦痛でした。
でも社労士の資格を取りたいならこの通信課程はまじめに自分で事例ごとに何の書類が必要なのか調べて取り組んだ方がいいです。
特に労働社会保険の手続きについては色んなわかりやすい書籍が売っているので、それを購入して調べながら解くといいかもしれません。
私はこの通信課程をないがしろにしたせいで、開業してから再度勉強し直すはめになりました。
事務指定講習、面接指導課程の体験と反省
そして次に面接指導課程とは名前だけ聞くと面接を受けるの?と勘違いするかもしれませんが、実際は科目ごとの講義を社労士から聞く講義形式のものです。
その内容は、面接指導課程のレジュメというものがあって、それを見ながら科目ごとに労働社会保険実務総論や通信課程で書いた書類を振り返ります。
体験と反省点
まずこの面接指導課程ですが、私の時は現役の社労士から講義の中で開業に関する話が聞けてとても有意義な時間でした。
そしてなにより、講義でわからなかったことは休憩時間中に質問することが出来たのでよかったです。
また反省点としては、当たり前ですが勤務社労士を希望する人以外は開業希望なわけで、同期の仲間を作ろうと仲良くなっている人が多くいました。
今から思い返すと、同期の社労士仲間は貴重なのでもし事務指定講習に参加するという方は積極的に他の方とコミュニケーションを取るといいかもしれません。
自分の時は講習が終わってから飲み会とかもありましたよ!
そして4日間講習を受講すると最後に修了証書を受け取り晴れて事務指定講習は終了となりました。
それでは以上で終わります。